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teppayとWesmo!の違いは?住んでいるエリアと交通系ICで選ぶ、鉄道会社のコード決済

teppayとWesmo! 鉄道会社のコード決済を住むエリアで選ぶ QRコード決済

2026年10月20日、JR東日本がモバイルSuicaのアプリの中で、コード決済「teppay(テッペイ)」を始めます。JR西日本では、2025年5月からコード決済「Wesmo!(ウェスモ)」が動いています。

どちらも「鉄道会社が出しているコード決済」で、使えるお店もほとんど同じです。では、何が違って、どちらを使えばよいのでしょうか。この記事では、2つのしくみをならべて、違いが出るところを読みものとしてまとめました。

teppayは2026年10月20日に始まりました。この記事は、始まる前(10月14日)の公式の案内をもとに書き、始まった日に確かめ直しました。始まった日のようすはteppayがはじまりましたにまとめています。

この記事の結論

  • teppayとWesmo!は、どちらもSmart Codeのお店で使える、鉄道会社のコード決済です。支払うと0.5%のポイントが付くところも同じです
  • いちばんの違いは入り口です。teppayはモバイルSuicaのアプリの中、Wesmo!はJR西日本の専用のアプリです
  • ためたポイントの行き先も違います。teppayはJRE POINT、Wesmo!はWESTERポイントにつながります
  • 選び方はかんたんで、ふだん乗る電車と、使っている交通系ICで決めるのがいちばん手間がかかりません

よく行くお店で、お得な支払い方は?
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似ているところ:どちらも「鉄道会社のコード決済」

まず、2つはとてもよく似ています。どちらも、スマホの中にお金(残高)をチャージしておいて、お店でコードを見せたり読み取ったりして支払うしくみです。PayPayなどと同じ種類の支払い方法ですね。

似ているところを挙げると、こうなります。

  • 使えるお店:どちらも、JCBのコード決済のしくみ「Smart Code」に入っているお店で使えます
  • ポイント:残高で支払うと、どちらも200円で1ポイント(0.5%)付きます
  • 送金:家族や友だちへの送金は、どちらも手数料無料です
  • 電車:どちらも、コード決済の残高のままでは電車に乗れません。電車に乗るのは、これまでどおりSuicaやICOCAです

鉄道会社がコード決済を出すのは、駅の外のお店でも、自分たちのポイントを貯めて使ってもらうためと考えると分かりやすいと思います。電車に乗る人がふだんの買い物でもポイントを貯めると、そのポイントでまた電車やグループのお店を使ってもらえるからです。使う側から見ると、どちらを選ぶかは「どちらのポイントを貯めたいか」とほぼ同じということになります。

いちばんの違いは「どのアプリの中にあるか」

teppayはモバイルSuicaのアプリの中にあり、Wesmo!はJR西日本の専用アプリで、ICOCAとは別のアプリになっていることを示す図
2つのアプリのつくり(なにとくで作成)

teppayは、新しいアプリではありません。モバイルSuicaのアプリを開くと、画面に「teppay」のボタンが加わり、そこから使います。モバイルSuicaの会員なら、規約に同意するだけで始められます。

Wesmo!は、Wesmo!という専用のアプリを入れて使います。JR西日本グループの共通の会員ID「WESTER ID」でログインします。電車に乗るためのICOCA(モバイルICOCA)は、別のアプリです。

この違いは、そのまま「始めやすさ」の違いになります。モバイルSuicaを使っている方にとってteppayは、いつものアプリにボタンが1つ増えるだけです。一方でWesmo!は、ICOCAを使っているかどうかに関係なく、アプリを入れれば誰でも始められます。

チャージの方法と、ためたポイントの行き先

teppayとWesmo!それぞれの、チャージの方法と、支払いで貯まるポイントの行き先をくらべた図
チャージの方法とポイントの行き先(なにとくで作成)
項目 teppay Wesmo!
運営 JR東日本 JR西日本
始まった日 2026年10月20日 2025年5月
アプリ モバイルSuicaのアプリの中 Wesmo!の専用アプリ(WESTER ID)
チャージ 銀行口座・ビューカード・セブン銀行/ローソン銀行のATM 銀行口座・クレジットカード・セブン銀行ATM
クレジットカード ビューカードだけ どのカードでもチャージできます(ポイントが多いのはJ-WESTカード)
残高の上限 最大30万円 100万円
支払いで付くポイント teppayポイント 0.5%(JRE POINTに換えられます) WESTERポイント 0.5%
現金に戻す できない 条件つき 本人確認のあと、セブン銀行ATMで(1回200円(税別))
送金 手数料無料 手数料無料
交通系ICへのチャージ teppayの残高からSuicaにチャージできます モバイルICOCAへのチャージは、2026年秋以降の予定です

※teppayは公式サイト・よくある質問(2026年10月13日に確認)、Wesmo!は公式サイト・サービス仕様(2026年10月12日に確認)より。

クレジットカードの考え方が、少し違います

teppayにクレジットカードでチャージできるのは、JR東日本グループのビューカードだけです。そのかわり、ビューカードを登録すると、チャージしなくてもteppayのコードからビューカードで直接支払える「ビューカード連携支払い」が使え、このときはJRE POINTが1%貯まります。連携支払いで1%になるカードや選び方は、ビューカードとはにまとめています。

Wesmo!は、ほかのクレジットカードでもチャージできます。ただ、チャージのときにWESTERポイントが付くのは、JR西日本グループのJ-WESTカードでチャージしたときです(J-WESTカードで最大1.5%)。クレジットカードでのチャージは、1か月5万円までです。

どちらも、グループのクレジットカードを持っていると、ポイントが多く貯まるつくりになっています。グループのカードを持っていない方は、銀行口座やATMからチャージして、支払いの0.5%を受け取る使い方になります。

貯めたポイントは、それぞれのグループへ

teppayで貯めたteppayポイントは、そのまま支払いに使えるほか、JRE POINTに換えられます。JRE POINTは、Suicaへのチャージや、JR東日本の駅ビル・新幹線の特典に使えるポイントです。

Wesmo!で貯まるのは、はじめからWESTERポイントです。Wesmo!の支払いに使えるほか、ICOCAへのチャージや、JR西日本の新幹線・特急の特典きっぷにも使えます。

JRE POINTとWESTERポイントは、たがいに換えることはできません。どちらのコード決済を使うかで、ポイントが貯まる先が決まるので、ここがいちばん大事な分かれ目だと思います。

使えるお店は、ほとんど同じです

teppayもWesmo!も、使えるお店の多くはSmart Codeのマークがあるお店です。コンビニ・スーパー・ドラッグストアなど、全国で170万か所以上あります。レジで「スマートコードで」と伝えると、どちらでも通じます。

そのため、関西のスーパーで使えるお店も、ほとんど同じ顔ぶれになります。くわしくは、それぞれのまとめ記事をご覧ください。

違いが出るのは、それぞれのグループのお店です。Wesmo!は、駅ナカのお店などに置かれている青いタグ「BLUEタグ」にスマホを当てて支払うこともできます。teppayは、JR東日本の駅ナカ・駅ビルのお店を中心に、teppayのマークのお店でも使えます。

SuicaとICOCA、それぞれとのつながり方

鉄道会社のコード決済らしいところが、交通系ICとのつながりです。

teppayは、モバイルSuicaのアプリの中にあるので、teppayの残高からSuicaにチャージできます。teppayの残高でモバイルSuicaの定期券を買うこともできます。Suicaの残高は2万円までですが、teppayには最大30万円までチャージしておけるので、「teppayにまとめてチャージしておき、必要なぶんだけSuicaに移す」という使い方ができます。

Wesmo!は、いまのところICOCAとは別のアプリです。JR西日本は、Wesmo!の残高からモバイルICOCAにチャージできるようにする予定を、2026年6月22日の社長会見で発表しています。資料には「2026年秋以降」とあり、銀行口座からチャージした残高や、家族・友人から受け取った残高をチャージできるとされています(10月19日の時点では、まだ始まっていません)。始まれば、teppayとSuicaの関係に近い使い方ができるようになりそうです。

現金に戻せるかの違いは、法律の上での種類の違い

くらべた表のなかで、大きな違いのひとつが「現金に戻せるか」です。teppayは戻せず、Wesmo!は本人確認をすれば戻せます。これは、2つが法律の上で、違う種類のものとして出されているためです。

  • teppay:前払式支払手段。teppayの会員規約で、残高は資金決済法の「前払式支払手段」とされています。商品券やプリペイドカードの仲間で、法律で原則として払い戻しができません。規約でも、払い戻せるのはサービスが終わるときなどに限られています
  • Wesmo!:資金移動業。JR西日本は2025年1月に、鉄道会社として初めて「第二種資金移動業」の登録をしました。お金を送るしくみとしての登録なので、Wesmo!は送金や、現金に戻すこと(出金)ができます

見た目は同じコード決済でも、裏のしくみは別物です。teppayは「前払い」の形で手堅く、Wesmo!は「送れて、戻せる」形を選んだ、と言えそうです。

銀行への進め方も、東と西で違います

決済の先にある「銀行」でも、JR東日本とJR西日本は、めざすところは似ているのに、進め方が違います。

項目 JR東日本 JR西日本
名前 JRE BANK WESTERミライバンク(仮称)
始まり 2024年5月から 2027年度中をめざす(2026年5月に発表)
組む相手 楽天銀行(ネット銀行) りそなホールディングス・関西みらい銀行(地域の銀行)
形 ビューカードが「銀行代理業」として窓口に JR西日本が「銀行代理業」の許可を受ける前提。関西みらい銀行の株を20%取得
特典・ねらい JR東日本のきっぷが4割引になる優待割引券など。teppayのチャージ元にもできる 口座の残高・ポイント・支払いの記録を1つのアプリで見られる「おさいふWESTER」を進める

どちらも、銀行の窓口になる「銀行代理業」という形で、お金をためる場所まで、自分たちのサービスの中に用意しようとしています。東はネット銀行と組んで早く始め、teppayともつなげました。西は地域の銀行に出資して、腰をすえて組む形です。決済と銀行をどうつなぐか、これからの東と西の動きを見ていきたいと思います。

結局どちらを使う? 住んでいる場所と、ふだんの交通系ICで

ふだん使っている交通系ICとエリアから、teppayとWesmo!のどちらが向いているかをたどる図
どちらを使うかの目安(なにとくで作成)

JR西日本のエリアでICOCAを使っている方は、Wesmo!

JR西日本のエリアに住んでいてICOCAを使っている方は、Wesmo!がいちばん自然です。電車で貯まるWESTERポイントと、Wesmo!の支払いで貯まるポイントが同じところにまとまります。teppayは、モバイルSuicaの会員でないと使えないので、ICOCAだけを使っている方には向きません。

JR東日本のエリアでSuicaを使っている方は、teppay

首都圏など、JR東日本のエリアでモバイルSuicaを使っている方は、teppayがいちばん手軽です。いつものアプリにボタンが加わるだけで、貯まったポイントはJRE POINTにまとめられます。ビューカードを持っている方は、連携支払いでJRE POINTを1%貯めることもできます。

JR西日本のエリアでモバイルSuicaを使っている方は、貯めたいポイントで

JR西日本のエリアに住んでいても、iPhoneなどでモバイルSuicaを使っている方は少なくないと思います。モバイルSuicaはICOCAのエリアの電車やお店でもそのまま使えるので、teppayも始められます。この場合は、貯めたいのがJRE POINTかWESTERポイントかで選ぶのがよいと思います。JR西日本の新幹線や特急に乗ることが多いならWESTERポイント(Wesmo!)、東日本へ出かけることが多いならJRE POINT(teppay)、という考え方です。

両方使っても、だいじょうぶ?

どちらも無料で始められるので、両方入れておくこともできます。ただ、使うたびにポイントが2つに分かれるので、ふだん使うほうを1つ決めておくと、ポイントがまとまって使いやすくなります。

お店ごとに、1年でもどってくる目安を比べる
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よくある質問

teppayとWesmo!、ポイントが多いのはどちらですか?

残高で支払ったときは、どちらも200円で1ポイント(0.5%)で同じです。グループのクレジットカード(ビューカード・J-WESTカード)を使うと、どちらもポイントが上乗せされます。

同じお店で、両方使えますか?

Smart Codeのマークがあるお店なら、しくみの上ではどちらも使えます。Smart Codeのお店は、お店が何か手続きをしなくても、teppayもWesmo!も受け付けられるようになっているためです。ただ、teppayの公式サイトには「一部の店舗でご利用いただけない場合がございます」ともあるので、念のため、ほかの支払い方も用意しておくと安心です。

ICOCAを使っています。teppayは使えますか?

ICOCAだけでは使えません。teppayはモバイルSuicaのアプリの中のサービスなので、Suicaアプリで会員登録をする必要があります。

Wesmo!やteppayで電車に乗れますか?

どちらも、コード決済の残高のままでは乗れません。teppayは、残高をSuicaにチャージすれば、そのSuicaで乗れます。Wesmo!からモバイルICOCAへのチャージは、始まる予定です。

まとめ:ふだんの電車と交通系ICで選ぶのが、いちばんかんたん

  • teppayとWesmo!は、どちらもSmart Codeのお店で使える鉄道会社のコード決済。支払いのポイントは、どちらも0.5%です
  • teppayはモバイルSuicaのアプリの中、Wesmo!は専用のアプリ。始めやすさが違います
  • ためたポイントは、teppayはJRE POINT、Wesmo!はWESTERポイントへ。たがいに換えることはできません
  • クレジットカードのチャージは、teppayはビューカードだけ、Wesmo!はほかのカードでもできます
  • JR西日本のエリアでICOCAならWesmo!、JR東日本のエリアでSuicaならteppay。JR西日本のエリアでモバイルSuicaの方は、貯めたいポイントで選びましょう

鉄道会社のコード決済は、これからも少しずつ使えることが増えていきそうです。teppayが始まったあとや、Wesmo!からICOCAへのチャージが始まったあとに、この記事も確かめ直して更新します。

いまのままで大丈夫か、たしかめてみませんか
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この記事で参考にした公式ページ

※2026年10月14日時点の情報です(10月20日に一部を更新)。サービスの内容は変わることがあります。この記事と違っていたら、ひとこと教えてください。

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