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iDとは?カードとスマホでの使い方と上限|タッチ決済との違い、メルペイ・d払いでも

iDとは?かざして「iDで」のしくみとカード・スマホでの持ち方 電子マネー

レジでカードやスマホをかざして支払うiD(アイディ)。「三井住友カードをApple Payに入れたら、いつのまにかiDになっていた」という方も多いと思います。でも、「タッチ決済と何が違うの?」「上限はいくら?」「カードのiDがなくなったって本当?」と、分かりにくいところも多い支払い方です。

この記事では、iDのしくみ(後払い・前払い・デビットの3つのタイプ)、カードとスマホでの持ち方、1回に支払える金額の考え方、タッチ決済やQUICPayとの違いを、なるべくふだんの言葉でまとめました。メルペイやd払いでiDを使う方法と、関西のスーパーで使えるお店も紹介します。

先に結論です

  • iDは、NTTドコモ・フィナンシャルグループの電子マネーです。iDのマークがあるレジで「iDで」と伝えて、カードかスマホをかざします
  • 支払いのタイプは後払い(クレジット)・前払い(プリペイド)・デビットの3つ。クレジットカードにつながるiDなら、チャージは要りません
  • iDとして決まった上限はなく、つながっているカードの利用枠や残高までが目安です。大きな金額(目安は30,001円以上)では、かざしたあとにレジで暗証番号を入れます
  • 最近は、カードからiDが外れて、スマホ(Apple Pay・Google Pay)で使う形が中心になってきています
  • メルペイやd払いも、iDで支払えます。コード払いが使えないお店でも、iDのマークがあれば支払えます
  • 関西のスーパーでは、なにとくで調べている56チェーンのうち26チェーンで使えます(ライフ・関西スーパー・サンディは使えません)

よく行くお店で、お得な支払い方は?
お店と支払い方を選ぶだけの、かんたん診断 →

iDとは?

iDは、NTTドコモ・フィナンシャルグループが提供している電子マネーです。カードやスマホを、レジの読み取り機にかざすだけで支払えます。iDの公式サイトでは、iDのマークのあるお店で使えること、紛失したときにロックできることなどが紹介されています。

電子マネーといっても、交通系ICカードやWAONのように「先にお金を入れて使う」ものだけではありません。iDは、クレジットカードやデビットカードにつながる「支払いの通り道」のようなもの、と考えると分かりやすいと思います。

3つの支払いのタイプ

タイプ お金の出どころ チャージ
後払い(ポストペイ) クレジットカードの請求とまとめて、あとで支払い 要らない
前払い(プリペイド) 先に入れた残高から 要る
デビット 支払うと、すぐに銀行口座から引き落とし 要らない

どのタイプでも、お店での支払い方は同じです。いちばん多いのは、クレジットカードにつながる後払いのiDです。

iDのしくみ:後払い(クレジットカードの請求とまとめて)、前払い(先に入れた残高の分だけ)、デビット(すぐに銀行口座から)の3つのタイプがあり、どれもお店ではiDのマークのあるレジで「iDで」と伝えてかざす
iDのしくみ(なにとくで作成)

レジでの伝え方

  1. レジにiDのマークがあるか確かめます
  2. 「iDで」と伝えます(セルフレジでは「電子マネー」から「iD」を選ぶことが多いです)
  3. カードかスマホを、音が鳴るまで読み取り機にかざします

サインや暗証番号は、ふだんは要りません。金額が大きいときや、商品によっては、かざしたあとに暗証番号を求められることがあります(くわしくは下の「1回にいくらまで支払える?」で)。

どれくらいのお店で使える?

iDが使える読み取り機は、全国で約286万台以上です(2026年6月末時点、NTTドコモ・フィナンシャルグループの発表より)。コンビニ・スーパー・ドラッグストア・飲食店など、身近なお店で広く使えます。

iDはどうやって持つ?カードとスマホ

iDの持ち方は、大きく3通りです。

持ち方 どうする?
カード型 iDのマークが付いたカード(iD一体型・iD専用カード)をそのままかざす
iPhone・Apple Watch Apple Pay(ウォレット)にカードを入れる
Android Google Pay(Google ウォレット)にカードを入れる、またはおサイフケータイのiDアプリなどで設定する
iDの持ち方は3通り:カード型(最近は更新のときにiDが外れるカードもある)、iPhone・Apple Watch(Apple Pay)、Android(Google Pay・おサイフケータイ)。メルペイ(iD)・d払いタッチを設定すると、コード払いが使えないお店でもiDで支払える
iDの持ち方(なにとくで作成)

カードからiDが外れる流れ

以前は、iDのマークが付いたクレジットカードがたくさんありました。最近は、カードそのものからiDを外して、スマホに入れて使う形に切り替えるカード会社が出てきています。

たとえば三井住友カードは、2025年7月から順に、更新・再発行で届くカードにiDを付けないようにしています(交通系の電子マネーが付いたカードなど、例外もあります)。そのあとも、Apple PayやGoogle Payに入れれば、iDのお店で引き続き使えます。カードでiDを使い続けたいときは、iDだけが付いた「三井住友カードiD(専用カード)」を申し込めることもあります(カードの種類によっては発行できません)。

お手元のカードは、有効期限まで使えます

いま持っているカードにiDのマークがあれば、そのカードは有効期限まで、これまでどおりiDで使えます。次の更新でiDが外れるかどうかは、カード会社のお知らせで確かめてください。

同じスマホで「iD」と「タッチ決済」の両方が使えることも

iPhoneのApple Payに入れたカードは、カードによって、iDとVisaなどのタッチ決済の両方で使えます。三井住友カードの案内では、お店では「支払いに使うブランド(Visa、Mastercard、iD)を伝えます」となっています。つまり、レジでの伝え方で、どちらで支払うかが決まります。

同じスマホでもレジでの伝え方で変わる:「iDで」と伝えるとiDのマークのお店で使え、スマホ向けのキャンペーンは対象外のことが多い。「Visaで」と伝えるとタッチ決済になり、海外や電車でも使え、スマホ向けのキャンペーンの対象のことが多い
同じスマホでも、伝え方で変わります(なにとくで作成)

どちらで支払っても、引き落とされるのは同じカードからです。ただ、キャンペーンの対象が変わることがあります。たとえば三井住友カードの「対象のコンビニ・飲食店」でポイントが上乗せされるのは、スマホのタッチ決済だけで、iDは対象外です。最近のキャンペーンの流れは、タッチ決済とは?(キャンペーンの節)でまとめています。

Androidでは、カードによって、Google Payに入れるとiDだけになることがあります。タッチ決済で使いたいときの入れ方は、カード会社ごとに違います(三井住友カードはVpassアプリから登録するよう案内しています)。

スマホへの入れ方

iPhoneでは、ウォレットアプリにカードを入れます。Appleの公式サイトでは、次のように案内されています。

カードを手動で追加する場合は、ウォレットアプリを開いて「+」マークをタップし、画面上の手順に従ってください。

出典:Apple公式「Apple Pay」(2026年10月29日に確認)

なにとくから、少しだけ補足です。

  • カードを入れるときに、カード会社の本人の確認(SMSの番号など)があります。カード会社に届けている電話番号のスマホで受け取れるようにしておくと、つまずきにくいです
  • iDになるか、QUICPayになるかは、カードによって決まっています。自分では選べません。三井住友カードやdカードはiD、JCBのカードはQUICPayになることが多いです
  • Androidでは、Google ウォレットにカードを入れるか、カード会社のアプリから設定します。おサイフケータイが付いたスマホでないと、iDは使えません

d払いでは、d払いアプリから設定します。ドコモの案内では「d払いアプリから設定することで、かんたんに電子マネー「iD」がつかえます。」となっています。メルペイは、メルカリアプリでiD決済を設定します。くわしくは下の「メルペイ・d払いも、iDで支払えます」をご覧ください。

1回にいくらまで支払える?

iDには、iDとして決まった1回の上限はありません。三井住友カードの解説では、上限の考え方は次のとおりです。

  • 後払い(クレジット):つながっているクレジットカードの利用枠まで
  • 前払い(プリペイド):チャージしてある残高まで
  • デビット:銀行口座から引き落とせる金額まで

大きな金額のときは、かざしたあとに暗証番号

iDでは、金額が大きいときなどに、カードやスマホをかざしたあと、レジで暗証番号を入れることがあります。三井住友カードの案内でも「金額・商品の種類・お店によっては暗証番号の入力が必要です」となっています。目安は30,001円以上(3万円をこえる)の支払いです。たとえばANA Pay(iD)の案内では「ご利用金額(30,001円以上のご利用)や店舗によっては、暗証番号の入力が必要な場合があります」となっています。百貨店などでの大きな買い物のときに、暗証番号を聞かれることがあります。

ここで気をつけたいのが、レジに暗証番号を入れるしくみがないお店です。そういうお店では、暗証番号が要る金額のiDは受け付けられないので、結果として「3万円以上はiDでは支払えません」という案内になります。たとえばフレッシュバザールでは、3万円以上の支払いにはiDが使えません。iDの決まりというより、お店のレジのしくみによる違いです。大きな買い物のときは、カードを差し込んで支払う方法も用意しておくと安心です。

大きな金額のときの違い:iDはかざしたあとにレジで暗証番号を入れる(目安は30,001円以上、暗証番号を入れるしくみのないレジでは使えない)。カードのタッチ決済は原則1万円くらいまでで、こえるとカードを差し込んで暗証番号。スマホのタッチ決済は顔・指紋・ロックの解除で確認
大きな金額のときの、iDとタッチ決済の違い(なにとくで作成)

タッチ決済とは、ここが違います

iDの暗証番号は、iDの側(カード会社などのしくみ)で確かめるので、かざしたあとにレジで暗証番号を入れる、という流れができます。

いっぽう、クレジットカードのタッチ決済は、日本ではかざしたあとに暗証番号を入れる形がとられていません。そのため、カードでかざせるのは原則1万円くらいまでで、こえるときはカードを差し込んで暗証番号を入れます。スマホのタッチ決済は、暗証番号の代わりに、スマホの顔・指紋・ロックの解除で本人を確かめます。くわしくはタッチ決済とは?(カードとスマホの節)でまとめています。

タッチ決済・QUICPayとの違い

iD QUICPay タッチ決済
どこのしくみ? NTTドコモ・フィナンシャルグループ JCB Visa・Mastercard・JCBなどの国際ブランド
レジで伝える 「iDで」 「クイックペイで」 「クレジットで」
海外では? 使えない 使えない 使える
電車・バスでは? 乗れない 乗れない 関西の私鉄などで乗れる
大きな金額のとき かざしたあと、レジで暗証番号(目安は30,001円以上) カードや種類で上限が違う カードは差し込みに切り替え。スマホは顔・指紋などで確認

3つとも「かざして支払う」動きは同じですが、使えるお店が違います。関西のスーパーでは、iDとQUICPayが使えるお店はほとんど同じで、タッチ決済だけが使えるお店(ライフ・関西スーパー・サンディなど)もあります。タッチ決済のしくみはタッチ決済とは?で、QUICPayが使えるお店はQUICPayが使える関西のスーパーで、QUICPayのしくみはQUICPayとは?でまとめています。

iDに入れているカード、ほかのカードと比べると?
よく行くお店を選ぶだけの、かんたん診断 →

メルペイ・d払いも、iDで支払えます

iDで支払えるのは、クレジットカードだけではありません。メルペイとd払いには、スマホをかざしてiDで支払う方法があります。

  • メルペイ(iD):メルカリアプリでiD決済を設定します。メルペイの残高・ポイント・メルペイのクレジットで支払えます
  • d払いタッチ:d払いアプリから、Apple Pay・Google Payに設定します。d払い残高・dカード・電話料金合算払いなどで支払えます。iPhoneではiDとVisaのタッチ決済、AndroidではiDだけで使えます(ドコモの案内より)

コード払い(バーコード)が使えないお店でも、iDのマークがあれば支払えるのが大きな違いです。たとえば関西のイオン・KOHYO・マックスバリュなどのイオン系のお店では、PayPay・d払い・メルペイのコード払いは使えませんが、iDは使えます。くわしくはiDが使える関西のスーパーの「メルペイ・d払いも、iDで支払えます」でまとめています。

関西のスーパーで使えるお店

なにとくで支払い方法を調べている関西のスーパー56チェーンでは、iDが使えるのは26チェーンでした(2026年11月3日の集計)。

お店でこの一覧と違っていたら、ひとこと教えてください

全部のお店の一覧と、ドラッグストアのまとめは、iDが使える関西のスーパーは?56チェーンで調べましたで紹介しています。

iDで支払うと、ポイントは付く?

iDそのものには、ふだん貯まるポイントのしくみはありません。iDで支払うと、つながっているカードやサービスのポイントが付きます。たとえばクレジットカードにつながるiDなら、そのカードで支払ったときと同じように、カードのポイントが付きます。率はカードしだいです。

ときどき、iDで支払うと抽選でキャッシュバックが当たるような、iDそのもののキャンペーンもあります。反対に、カード会社の「スマホのタッチ決済」向けのキャンペーンでは、iDは対象外のことが多いので、条件をよく見てください。

お店のポイントとの関係は、お店ごとに違います。たとえばイオン系のお店では、iDで支払ったときにWAON POINTが付かないことがあります。それぞれのお店の記事でまとめています。

そのカード、ふだんの支払いで1年に何円分?
よく行くお店を選ぶだけの、かんたん診断 →

よくある質問

iDに年会費や手数料はかかりますか?

iDそのものには、年会費や手数料はかかりません。つながっているクレジットカードに年会費があれば、そのカードの年会費はかかります。

iDは海外でも使えますか?

iDは日本の電子マネーなので、海外では使えません。海外では、同じカードのタッチ決済(Visa・Mastercardなど)を使います。

iDで分割払いやリボ払いはできますか?

iDで支払うと、ふつうは1回払いになります。カード会社によっては、あとから分割やリボに変えられるサービスがあります。

手持ちのカードにiDが付いているか、どう見分けますか?

カードの表か裏に、iDのマークがあれば付いています。マークがなくても、Apple PayやGoogle Payに入れるとiDで使えるカードもあります。

カードやスマホをなくしたら、どうすればいいですか?

すぐにカード会社(iDを出している会社)へ連絡して止めてもらいます。スマホをなくしたときは、カード会社とあわせて、iPhoneは「探す」、Androidは「デバイスを探す」から使えないようにできます。

まとめ

iD、ここだけ押さえておけば大丈夫です

  • iDは日本の電子マネー。iDのマークのあるレジで「iDで」と伝えてかざします
  • 後払い・前払い・デビットの3タイプ。クレジットカードにつながるiDなら、チャージは要りません
  • 上限は、つながっているカードの利用枠や残高まで。大きな金額では、かざしたあとに暗証番号。暗証番号を入れられないレジのお店では、3万円以上は使えないことがあります
  • カードからiDが外れる流れで、スマホ(Apple Pay・Google Pay)で使う形が中心に
  • 同じスマホでも、「iDで」と「Visaで」で、キャンペーンの対象が変わることがあります
  • メルペイやd払いも、iDで支払えます

お店ごとの支払い方は、それぞれのお店の記事でまとめています。

参考にした公式ページ

iDは株式会社NTTドコモの登録商標です。Apple Pay・iPhone・Apple Watch は Apple Inc. の商標です。Google Pay・Google ウォレットは Google LLC の商標です。なにとくは各社とは関係がありません。

あやの

あやのです。自治体や地域づくり、交通、スーパーなどのお買い物の場で、キャッシュレス決済に関わり続けてきました。レジの向こう側から見てきた経験をいかして、関西を中心に、スーパーやドラッグストアの支払い方を自分で調べてまとめています。調べ方と、決めていること →

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